潜水日記

思考の記録です。

小麦

 「私は今小麦を食べている!!」

 二郎系ラーメンの、あのモチモチと弾力のある中太麺と格闘していると、私はそう強く感じる。私は生きていて、今まさに小麦を食べているのだ!!

 パンもピザもパスタも餃子も肉まんもケーキもタルトも。すべて小麦無しでは成り立たない食べ物なのに、不思議と小麦を食べているという実感が湧かない。小麦はとても柔軟で適応性のある奴なのだ。何にでもなれる奴。

 しかしそんな協調性と包容力の権化みたいな小麦がひとたび二郎系ラーメンの麺になれば、たちまち存在感を露わにしてくる。俺はここにいるぞ!!と言わんばかりの主張。正直に言うと、ラーメンとの闘い後半戦になってくると、私は小麦(麺)の気迫に気圧され後退することを余儀なくされる。箸のペースがぐんと遅くなる。小麦に出会う体験とは、二郎系ラーメンを食べることなのだ、多分。

 ということで「二郎系食べたい」という熱病にうかされたような状態が続いたので食べに行った。当分食べたくない。もちろん美味しかった。