潜水日記

思考の記録です。ブログの名前を変えました。

入院

病む夢を見た。 毒々しいピンクや紫を基調とした内装の病院の中に私はいて、待合室のベンチに座っている。茶色でふわふわと柔らかい髪の白衣の医者がクリップボードを持って私の傍らに立っている。その医者は、「申し訳ありませんが、検査の結果からあなたに…

掏摸

乗り換えのために歩いていると、私と人との間を抜けていく影があって、次の瞬間には一歩前に行かれた。やや強引とも思える抜き方をされて驚いたけれど、次の瞬間どうでも良くなった。その男性が背負っている吉田カバンが目に止まった。私は鞄が好きなのだ。 …

写真整理

写真を整理している。 一番古いフォルダが2015年。まだまだ歴が浅い。最近、暇を見つけては、というよりもちょっとした時間に過去の写真を削除している。心が振られなかった場合は潔く消す、それがルールだ。 消すか、消さないか判断しなければならないので…

携帯電話

思い出話をしよう。 初めて買ってもらった携帯電話は、本体のショッキングピンクが強烈に効いている、音楽を聴くのに特化したモデルだった。CDをパソコンに取り込んで、パソコンと携帯電話をケーブルでつないで同期させて音楽を入れた。その頃の私は、まだ自…

ワンプレート

その女の人は鼠色のパーカーに黒のパンツ、耳には白のAirPodsをつけて、先に運ばれてきたいちごのフラッぺをズズズと啜りながらスマホを見ていた。かっこいい人だなと思った。人間に対して好みがあるとすれば、私はこんな人をいいと思う、そういう良さだった…

カメラ

低いねえ、と中学生五人組部活帰りの少年たちは空を見上げながら騒いでる。 見上げると、銀色に光る旅客機が飛んでいる様子が確かに大きく見える。 あれはJALだよ、とそのうちの一人が言う。 そんなんわかるん?と誰かが返す。 JALかANAかそれ以外かなんてわ…

スケジュール

だれもいない、 だれもいない、 だれもいないったらだれもいない と、心の中で歌いながら地下通路を歩く。私の靴がコンクリートをリズミカルに叩く音に合わせて。 誰もいなかったのだ。驚くことに。 もしかしてのもしかして、私は私以外の人類全てを心のどこ…

餃子定食

手前にはパチンコ屋があり、奥にはカレー屋がある。二つのお店に挟まれたところ、少し道路から奥まった形でその中華料理屋はずっと前からあって、私は「ずっと前からある」という食べ物屋に一定の信頼を寄せている。 ということで昼食はそこに飛び込んだ。 …

二重

私の嫌いなこと、洗顔。さっぱりするのはもちろん好きだけれど、目に洗顔料が染みるのでちゃんと水で洗い流さないといけない(この場合お湯は使わない)。それが嫌だ。私はぱっちり二重でその部分に洗顔料が残りやすい。 やーね、それ自慢?と言われる、から…

日記(20200622)

思えばコロナの問題があってから(3月下旬ぐらいから)外食することが今まで無かったことに気づく。別に外で食べることが好きな人間ではないけれど、外に出ないと精神が病む人間ではあるので今日は近所のラーメン屋に行くことにした。 雨が降っている。私は…

横断歩道、ウーバーイーツ、邂逅

幅にして3mの横断歩道。やってこない自動車。わずかな時間であっても待てずに赤信号にも関わらず渡る歩行者。 横断歩道の手前で立ち止まり、何人もの人に追い抜かされ、何人もの人とすれ違い、ぼんやりと私は考えている。赤信号分の空白を埋めるために。 do…

夕暮れ時、ブルーブラック

久々に早く帰ることができそうだった。 今日の天気は晴れなのか雨なのか、暑いのか涼しいのか。働いているとその辺の認識が自分の中で曖昧になっていく。 ビルの自動ドアを抜け、外の空気に肌が触れたとき、おもったよりひんやりとしていてそのことに私は驚…

車の底(20200614)

プールの底に沈んだことはあるかい。 あれは今日のような天気で、灰色の雲が空一面覆い尽くし、しとしとと雨が降り止まぬ日だった。 個人の体にもよるだろうけれど、人間は実はなかなか沈まないものなのだ。何もしなければ、だけれど。水をぐんぐん吸う衣服…

ムニエル、大根の中華スープ、雨(20200612)

少し変わったなと思う。 もういつからこのブログをやっているかもわからない。 最初はなんとなく日ごろ書きたいと思ったことを書いていた。特にネガティブな気持ちを。私は普段他人に対して自分の心情を吐露することがほとんど無くて、行き場のない気持ちを…

もう信じられない(20200610)

最近考えていることがあって。それは「もう信じられない」ということ。 これ、自分自身としてはあまり無い感覚で、「もう信じられない」と割り切るほど私は何かを知っているわけではないと思うからだし、何かを十分に知るなんてことは一生無いので、「もう信…

日記(20200607)

罫線 昔、私は百科事典で調べ物をすることが好きだった。 携帯電話はあったけれど、二つ折り携帯の時代。そもそも私がケータイを持てるようになったのは中学2年生からだ。パソコンも今ほど普及していなかった時代。何か調べたいことがあれば、Googleで?そん…

洗濯ばさみ(20200604)

午前11時とかに私は洗濯物を干している。浴槽洗い、食器洗い、洗濯は好きなのだ。 特に何か考えるわけでもなく、脱水後で湿ったハンカチを洗濯ばさみでとめようと指でグイと洗濯ばさみをつまんだそのとき、唐突に「そういえば私は別に私のこと好きだよな?」…

青空自転車爆走少女(20200602)

散歩で歩道を歩いていたら、青空の色をした自転車が私を追い越した。 漕いでいるのは、もしかしたら小学生ですらないのかもしれない女の子。自転車に並走する形でもう一人同じ年頃の女の子が走っている。 小さいけれど立派な自転車で、しばらく見とれてしま…

23分(20200530)

まったくまだ読み終わっていないのに(奇しくも同じ村上春樹だ)私は『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を手に取り読み始める。そういう気分屋で散漫なところが私にはあるのだ。 写真がところどころに散りばめられた短い紀行エッセイだ、ウィスキ…

鳥の泣き声(20200529)

構わないけども。 なんだかいつもより早く、アラームに叩き起こされずに目覚めてしまった。 時刻は朝6時に差し掛かる頃。 カーテンの隙間から朝の気配がしている。光という直線的で厳しいものではなく、ひかりがカーテンの向こう側にあることを知っている。…

私の足首事情(20200527)

よく足首を捻る。 アメリカーノ散歩しているときも(20200525)ふわ~~~~とした気持ちで歩いていたら段差に足を取られ左足首を外側に捻った。スタバのプラスチックカップの蓋はストローの差し込み口が若干空いていて、そこからアメリカーノが私の手に少し…

アメリカーノとTシャツ(20200525)

テイクアウトのみだけれどスターバックスが営業していたのでお店に入る。 店内はテイクアウトモードに塗り替えられ、「密」を防ぐため動線も変わっていた。町中を歩くたびに思う。これからしばらくは人と会うこと、外に出ることがリスクになる時代を生きる。…

ストレッチと毎朝配られる真っ白な紙(20200524)

この自粛期間で習慣になったこととして、朝のストレッチがある。 起床して少し落ち着いたタイミングで10分にも満たないストレッチをする。 元々体は柔らかい方だし何かの為(もちろんダイエット目的もあるけど)というよりは、当たり前の一つに加えたいなと…

ペペロンチーノ(20200523)

レシピを見ずに唯一作れるパスタ料理はペペロンチーノだけである。 今日も相変わらずペペロンチーノ。 にんにくが3かたまり入ったネットを、キッチンバサミで切って開けて中身を取り出して。一かけら毎にそれらをひたすら手で分解していく。皮は剥かなくてよ…

一万円札(20200518)

うあーーーーと叫び出したい気持ちになるときにやること。 喫茶店かカフェに行って飲み物を注文する(テイクアウト可) 公園か庭園かどこか緑があるところに行く ノートのページを開く 本を買う 本を買いました。 豚の貯金箱にお金を移し替えた際、かつての…

願いは叶わない(20200517)

新聞を読むようになった。というか読むことを面白いと思えるようになってきた。 「マスゴミ」と言うのは容易いけれど、それは深く掘り下げるのをやめているように思えるし、私は世の中を面白がることに決めたのだ。interestingである。暇つぶしである。 紙の…

ツツジが咲き終わる頃(20200513)

道沿いにツツジが咲き乱れる歩道を歩きながら、私は今読んでいるルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』について考えている。私はこの本をSNS等で話題になった後に手にしたわけで、できることなら話題になる前に手に取りたかった。今読んで感じたこの感…

村上春樹のエッセイ(20200512)

昨日から村上春樹のエッセイ『遠い太鼓』を読み始めている。分厚い紀行エッセイだ(まだ読み始めて序盤なのだけれど、私はあまり紀行エッセイのように読んでいない。何故だ)。 本を読み始めて、それが私の問題なのか本読み特有の問題なのかはわからないけれ…

憧れ —宇多田ヒカル『Time』を聴いて—(20200508)

宇多田ヒカルの『Time』を朝から聴いている。読解が難しい。日本語は難しくないのに解釈は多様。何故これ程のボリュームがそれほど多くない言葉で保てるのだろう。意味の保湿力がすさまじい。 あの頃より私たち魅力的魅力的 どこかのお洒落なイタリアンバー…

遠い場所(20200503)

死んだような1か月だった。突如として出現した空白を、私は持て余していた。 2019年の初めから、毎月毎月10枚だけ写真を選んで別フォルダに保存している。私の一年は365日は、10枚×12か月の120枚だけで表せるものでは到底無いけれど、わかりやすさというもの…