ベランダの実験室

思考の記録です。

歌わない曲(20190124)

  私は昔々、音楽が好きじゃなかった。正確に言うと、流行りの歌が好きじゃなかった。愛だとか、恋だとか、好きだとか。人間が昔から永遠と考えてきたテーマ、普遍的な深淵の1つ、鮮やかな感情。それがあることが喜ばしく悲劇的なもの。歌う曲が嫌いだった。憎悪していた、と言ってもいい。何故、それほどまでに?わからないな。嫉妬かな。

  どんな音が響いているのかということより、どんな言葉が語られているのかということの方が大事だった。だから、歌詞を知ってがっかりすることが多かった。なんでそんなことを、歌うの?と。

  ということで、がっかりしました。がっかりする自分にがっかりだよ。了見が狭すぎるよ。でも、好き。好きなんだよこの曲が。

  恋とは愛とは人を思う気持ちとは、そんなに尊ばれるべきものなのですか。…。そうなの?

  多分私の問題はそこに終着するのではないか。人間とは何か。感情とは何か。生きるということは。思うということは。あなたがいて喜ばしいということ、とは。 

  わからない。途端に死にたくなる。死にたくさせる世界が嫌い。死にたくなる自分が嫌い。でも、この曲は好き。それでいいか。それでいいのか?

  

誓い

誓い