ベランダの実験室

思考の記録です。

本を閉じて23時から1日が始まる(20181023)

私は電車に乗るのが好きだ。

自分が普段いなければいけない場所と、自分が安心できる場所が一定の距離離れていると良いなと思っている。

心底落ち込んだ時も、嫌なことがあっても嬉しいことがあっても何もなくても、電車に揺られている時間で私の中の何かはある程度まで回復している。

さらには電車で本を読もうものなら、私は1日を2日でも3日にでも分断できてしまうのだ。本を読んでいる私の1日と、それ以外の1日で。

 

私はお酒を飲まない。薬も飲まない。だからわからないけれど、私にとっての本と誰かにとってのお酒は似ているのかもしれないなと思う。現実からの逃走のための手段。お酒を過度に飲めば眉を顰められるけれど、本であるなら他人は寛容だ。

 

今日も好きな小説に夢中になる。私は今日何をしていたのか、もう思い出せない。日々を生きる私の処世術ではあるが、そのままでいいのだろうか。

 

本のページを閉じて夜道を歩きながら、私の1日は始まったばかり、と思っている。