ベランダの実験室

思考の記録です。

自意識過剰日記(20181005)

これは私の自意識の話である。

すごく悔しく、すごく恥ずかしいけれど、鮮やかな感情で自分で自分にドキドキするくらい激烈なものなのでこれを書く。

 

 

その瞬間、私はどうしていいかわからなかった。顔が火照って恥ずかしさでいっぱいになった。世界が歪み、私はもう生きていけないんじゃないかって、思った。

 

プレゼンコンテストみたいなものがあった。それぞれ同じお題に関して話す内容を考え、パワーポイントを用いて発表する、というものだった。

コミュニケーション能力には欠けるが、少なくとも楽しく発表することには自信があった。自分で考えオリジナリティを出し、見る側を飽きさせないプレゼンをしたいと思っていた(私は面白くない発表があまり好きではない)。だから、きちんと原稿を考え、スライドも意図を持って作り多少は練習をして本番に臨んだ。

コンテストは上位3位まで発表される。

1位を、狙ってた。1位は獲れなくても上位3位には少なくとも入る自信があった。上手くいかないところもあったけど自分の発表が出来たと思った。

でも、上位3位すら入れなかった。

 

その瞬間。馬鹿みたいだ、と思った。悔しかったし恥ずかしかった。もう正面を向いて歩いていけないと思った。

今この瞬間、私以外の全員が私のことを見ていると思った。

私の自意識を見抜いていて嗤ってると思った。

自意識過剰で自信家な馬鹿な女だって思ってるって、思った。

私も自分が上位3位には入ると思ってたから、自然とそんな気持ちが滲み出た言動をしていなかったか。調子には乗ってなかったか。この半日の私の言動を急いで点検する。ああ、本当に。馬鹿みたいだ。私はなんと軽薄で愚かな人間なのだろう。私は自分が思うほど優秀ではなかったということでもある。もう、生きていけない。

 

歪んだ世界に崩れ落ちないよう脚に力を入れて、自分への恥ずかしさを押し殺し、私は笑う。上位3名のコメント(選ばれた人は前に出てコメントを言わなければならない)をニコニコと聞く。きちんと拍手をする。私は笑顔を浮かべられているだろうか、3秒毎にチェックしながら、彼ら彼女らを讃える。讃えられている?本当に?

 

食事会ではたくさん料理を食べた。飲み物を飲んだ。これおいしーね?と笑いながら、必要以上にはしゃぎ喋る。そんな姿さえ、笑われているのではないか?と思いながら。それでも。

 

穴があったら逃げ込みたい。

今ならよくわかる。私も早く、早く一人になりたい。願うならば半日前の私に戻りたかった。

そんなに一生懸命練習したのに、その程度の評価?

あなたは自分のことを過大評価し過ぎなのよ?

自分が一番と思うなんて、とんだ自信家じゃないの?

そして他人の発表に偉そうに指摘をしてたんでしょう?

指摘された人あなたのことをどう思ってるのだろうね?

ああ、死にたい。煩い。

 

「俺は治野さんに投票したよ」

一番票を集めて評価されたM君が私にそう言う。

「ありがとう。私はM君に投票したよ」私は答える。

 

「コーヒー飲まないんすか?」2番目に票を集めたO君は私にこう言う。ああ、気を遣われてるなぁと自分に対して苦笑する。O君はいつも掴めず大人なのか何も考えてないのかミステリアスで、私によく謎かけをする。人間として興味を抱ける人なのだけど、私はO君との距離を縮められない。

 

「俺は治野さんの発表良かったと思うよ。M君と治野さんが内容の良さは飛び抜けてたもん。最後まで迷った〜」上司にはそう言ってもらえた。お世辞だとしても、嬉しい。ありがとうございます。

 

恥ずかしさの激情は、この文章の終わりになる頃には既に消えつつある。心は落ち着いてきている。

 

自意識過剰だ。笑っちゃうくらいに。驕ることなく生きていくためにはどうすればいいのだろうね。難しいね。

 

自分のやりたいようにやったので(多分そこが評価されないポイントだった?)後悔はしていない。

私は、明日も生きていく。恥じながら。頑張ろう。

 

(喫茶店で反省会、というか今週は本当に疲れたので言葉を充電したい)

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