ベランダの実験室

思考の記録です。

ブランコ

ブランコを漕ぐのが好きだ。

夜の公園で、キコキコと一人ブランコを漕ぐ。

 

最初にブランコに乗ったときはいつだったのだろう。その時の記憶は存在しない。

ブランコというのは難しい乗り物で、前後に揺れるためには自分で勢いをつけねばなるまい(誰かに背中を押してもらうという手もあるけれど、いずれは一人で漕げるようになるものだ)。

私はどうやってこの難しい遊具を乗りこなせるようになったのだろう。いつのまにブランコに乗れるようになったのだろう。前に揺れる時は足を伸ばし、後ろにグッと下がる時に膝を曲げて足を折りたたむ。また前に揺れる時には足を伸ばす。複雑な動きだ。

 

ブランコを漕ぐのが好きだ。

段々と揺れ幅が大きくなると、恐怖心が湧いてくるのも魅力的だ。ブランコに乗って「潮時」という概念の覚えた。これ以上漕いではダメだという限界点。

 

いつまでもブランコに乗れる人間でありたいものだ。一人でも。一人だからこそ。