ベランダの実験室

思考の記録です。

生きるためのロジック

くたくたであった。

「嫌」とは違う。今の状況でもっと楽にやっていける方法は無いのだろうか?いや、あるはずだ。そう思って探り探りしながら生きている感じだ。絶望とはまた違う感覚。

現実的なアドバイスもあるとは思うけれど、何故か時々ロマンを求めてしまう。感情が先行し「面白ければいいじゃないか」という天邪鬼な自分がびょこんと現れる。そういう私に「道理」は通用しない。「常識」も通用しない。あるのは自分の気分だけ。つくづく面倒なやつだ。あまり他人に迷惑をかけないようにしなければ。

くたくたであった。しかし、これを書いている今、私は元気だ。何故か。本を読んだからだ。

 

私はファンタジーが好きだ。徹底した非現実の物語が好きだ。世界が緻密であればあるほど、私はそこに没入する。例えば私は「ハリーポッター」シリーズが好きだ。グリンゴッツ魔法銀行に行きたいなと思っている人間だ。それはここだけの内緒話だけれど。

この物語があるから生きていける。理解しない人は鼻で笑うかもしれない。でもそれは私が生きがいにしているものに対して私ほど心を惹かれない人だからであり、多かれ少なかれ、意識しているか無意識なのか、人には「これがあるから生きていける」というものがあると思うのだ。無い人は、これからもしかしたら見つかるかもしれない。

高田大介著『図書館の魔女』第四巻を私は今日読み終えた。何回読んだことだろう。3回くらいだろうか?いや、もっと?ページを閉じて、私は満ち足りた気持ちになる。くたくたではなかった。気力が湧いている。

世界はろくでもないと思う。嫌なこともたくさんある。この先どうしていいかわからない。途方に暮れる。消えたくなる。悲しいし、生きていける気がしない夜がやってくる。

しかし、この世界にはこれほどまでに好きになれる物語がある。たくさんの好きなことがあって、まだ知らないことがあって、私はまだそれらを消化しきれていない。それならば生きていようと思える。大げさではなく本当に。こんなに素晴らしいと思えるものがあるのだもの。この先生きていたらまた同じような感動に出会えるかもしれないでしょう?だったら死ぬのは惜しい。消えるのも、惜しい。

 

生きるためのロジックを早々に手に入れられたのは良かった。自分の好きなものを自覚できて良かった。オタクで良かった。もしかしたらこの先自分の中で築き上げてきた論理は瓦解するかもしれないけれど、その時まではきっと私は大丈夫。

 

今日の私はくたくただったけれど、今は元気である。