ベランダの実験室

思考の記録です。

20171106 秘匿

その袋の中には、バラバラの死体が入ってることを、私は知っていた。

自分で殺したわけでも無いし誰の死体かも知らないし、なんならなんで自分がゴミ袋を運んでいるのかも知らないけれど、袋の中身がバラバラの死体であることを私は体の深いところで知っていた。

あ、夢の話です。今朝見た夢の話。


近頃話題になった凄惨な事件、9人の遺体が見つかったあの事件の影響なのか。そんなにショックを受けたつもりは無かったのだけど。あるいは昨日観た、映画「ミュージアム」の影響か。こちらの方があり得る。内容がかなり猟奇的だったから。縦割り死体とかなかなか怖かった。


夢の中で、私は森の中を歩いている。湿原と言ってもいいかもしれない。適度に木々があって、水の気配がするところ。川では無い。沼や湖、ちょっとした水たまりの気配。流れる水は清らかな一方、昨日の夢では流れもなく水は留まり淀んでいるような感じだった。

私はバラバラ死体入りの袋を持って歩く。どこかに袋を隠さなければいけないことを知っている。また、第三者、神の視点で夢を見ている私は、ふらふらどこへ行くかもわからず歩いている自分が追われていることを知っている。追跡者がいるのだ。

そうは知らず、歩く私はやっと袋を隠せる場所を見つけたようだ。長くしなやかに生える雑草、それはさらさらと流れるような女の髪に似ていた、をかき分け、私は袋を隠す。


程なくして、何があったかは知らないが、私が隠した袋は追跡者にバレてしまう。自分の行為が公になったことで私は大きく2つの感情でいっぱいになる。1つは、私の行動がバレたことで私の家族などにとんでもなく迷惑がかかるだろうという恐怖。悪いことをしてしまった。取り返しのつかないことをしてしまった。もう家族に顔なんて見せられない。申し訳なさに悲しくなって、泣いた。もう1つは、安堵だ。ああ。もうこのとんでもない秘密を抱えたまま生きなくていいんだ。私は、もう自由なんだ。こんなことしてしまったんだ。もう私には何も無いんだ。妙な開放感に痺れた。私は犯罪者なんだから、もうどうなったっていいんだ。


異なる2つの感情に襲われ、じんじんとしていたら夢が覚めた。


起きた後も、なんとなく身体には激情の余韻が残っていた。