ベランダの実験室

思考の記録です。

革のしなり

 社会人になる前にやったこととして、一番良かったことは「バッグを買ったこと」であった。通勤に使える黒の革の鞄。自分がアルバイトで1カ月に稼ぐ金額と同じくらいの、買うのにとってもとっても勇気がいる鞄。でも、買って良かったなって、使い始めてすぐにわかった。

 使われている革は牛の本革で、素材はとても柔らかい。天然の素材である証である、唯一無二の革の凹凸。でも艶やかで滑らかで、ひんやりしていて、ぎゅっと抱きしめたくなる鞄なのである。この鞄を買ったからには当分はちゃんと働くぞ!って思える素敵な鞄なのだ。

 ちゃんと鞄を大事にしたくて、ブラシとクリームと防水スプレーも買っちゃったんだから!そういうメンテナンスの楽しみまで含めて、革製品は愛おしい。もちろんお値段もそれなりにするのでたくさんは持てないけれど、少しずつ気に入ったものを集めていけたらいいなと思っている。ほんと鞄を使いたくて毎日出勤しているってのもあながち嘘じゃないくらい、好きな鞄。