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祝福の日々

私-好きなこと=ブログ、です。

20160727 「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」#3の覚え書き

ドラマ

 ドラマを見ながら、ペンを走らせる手が止まらない!

 ドラマONは私にとってそういうドラマになりそうです。多分それは一話という尺に対する情報量の多さが原因だと思います。圧倒的にスピード感が違うドラマです。そもそも刑事ドラマは「謎解き」という要素があるので視聴者自身も考えることができる、ドラマに参加できる余地があるように思われますが、「ON」は謎解きの他に過去のエピソードが小出しに出されて、現在進行形の事件も進み、まるで何枚ものジグソーパズルを解いているかのような(我ながらしっくりくる表現だ)。見る側としては結構消耗するドラマなのかもしれません。ましてや扱う事件も猟奇的なものが多く、それだけでげんなりする人はつらい。でも、好きな人はトコトン好きになれるドラマかもしれません。

 

 と、前置きが長くなりました。

 楽しいので、私(笑)

 

 第3話を見て、思ったこと感じたことを取りとめもなく語りたいと思います。(ネタバレあるので注意です)

 

今回の事件について

 刑事ものを見ていると、なんとなく犯人の目星がストーリーを追っていなくてもわかる気がします。言葉にすると本当ゲスといいますか、趣味が悪いというか、やってはいけないような気がしますが、第3話のゲスト:佐々木希さんが登場している時点で、この人が犯人かそうでなくても鍵となる人物でしかありえないように感じました。今回は「犯人」であったけれど、視聴者的には予想できた範疇かなと。もはや、誰が出演しているかどうかで犯人が予想できてしまう、なんてドラマ的にどうなの?と思いますが、このドラマは犯人が誰かなんて大したことじゃないのかもしれないですね。

 ただ決めつけるのは良くないので、ストーリーに従ってきちんと先入観なしに見ようと思いました。

 

 私が佐々木希演じる「佐藤都夜」が怪しいと思ったきっかけは

「吉田佐和」というシングルマザーの子ども「遙香」が「(事件があった)幽霊屋敷で雨合羽のお化けを見た」と藤堂ら(波瑠)に証言したことに対して

「雨合羽の男を見たのよね?」

とさりげなく、「雨合羽=男」と誘導している風に感じられたことでした。実際、吉田佐和さんはストーカー被害に遭っていたようなので、それと結びつけて「雨合羽の男はストーカーだと思って・・・。無意識のうちに出ちゃいました」といって言い逃れできる部分ではあるんですけど、少し不自然でした。

 その後に、遥香ちゃんは「雨合羽のお化けだもん」と訂正するのですが、これも伏線な気がします。

 子どもの意地、と捉えることもできるちょっと微笑ましいやりとりですが、意地にはもう少し意味があるのではないか?と。子ども心に自分の「お化け」という表現が改ざんされたことに対しての反発、と言えますが、それだけでなく遥香という少女が抱く「佐藤都夜」という人物に対する警戒心が強く働いているのではないかと思いました。この人物がなんらかの意図をもって「お化け」から「男」という表現に変えた、そのままにしてはいけない、という心の働きではないか、と。

 「雨合羽の男」と表現を変えたあとに、すぐ「ねえ刑事さん、ストーカーがいるんですよ」と、「事件の犯人=ストーカー」をつなげるように誘導するあたりもわざとらしさMAXでした。多分杉下右京ならここで一発で疑ったな、ってところでした。

 

 私はずっと、藤堂比奈子が「佐藤通夜」という人物を疑っていると思っていたのです、文字通りどうでもよかったのかな?と思っています。なんでのこのことおびき寄せられるわけ?単身で乗りこむわけ?眠らされるわけ?と、はてなはてなばかりなんですが、そもそも藤堂は犯人に奇襲をかけられることを歓迎(というほど表現はしてないけど)しているわけです。正当防衛で相手を殺せる絶好のチャンスですので。だから疑っても、そこで事件を解決しようと奮闘するのではなく、そのまま泳がせることだってあるのだろうな、と。その点、「いかに早く犯人を見つけるか」「事件を解決するか」という刑事ものの常識はこのドラマにおいてはあんまり通用しないと思いました。犯人は見つけないといけないけれど(犯人の猟奇性がわからないままなのは藤堂比奈子の本意ではないので)そこに確実性とか早さとか第2の被害者を増やさないため、とかそういうのは含まれないのだろうな、と。

 ここで言いたいのは、刑事ドラマとして見るとその常識めいたものは通用しないのだろうな、という点だけでした。以上。

 

瞳の演技

 演技についての専門的な知識などありませんが、目の演技が1つ大切なものである、というのは聞いたことがあります。このドラマも「瞳の演技」がいくつか目につくな~と思っています。

 

 第3話で印象に残ってるのは、2つのシーン。1つ目は、冒頭の藤堂と中島先生が先生のオフィスで対面し話しているところ。前回に引き続きのシーンです。

 藤堂は、異常性が露わになり本性が出て来ることで、無表情に。

 中島先生は、そんな藤堂の豹変具合に少し動揺する場面。

 無表情で感情が乏しく、まるで人形のように自分の異常さを中島先生に投げかける藤堂さんは、「疑問」「不思議」だけが残っている空っぽの人間。瞳は動かず、目は見開かれて瞬き1つしない。綺麗なシーンです。一方の中島先生は、藤堂に対してものすごい動揺しているというか感情が出ている演技。瞬きが多く心が揺らいでいる感じが伝わってきます。そこには今のところ、「どうしてあなたはそういう風になってしまったのですか?」という同情というかある種の苦しみめいた中島先生の心模様が伺えるのですが、私は中島先生という人物はよくわからないので断定できません。

 

 2つ目は、藤堂が公園のブランコで1人で遊ぶ遥香ちゃんと話しているシーン。遥香ちゃんに「お姉さん嘘っぽい」と言われた直後の藤堂の表情がバッサリ変わるのも興味深いです。その会話の中で遥香ちゃんが「お母さんがいつも私のために頑張ってくれている。だからお母さんさえいてくれればいい」ということを言った直後に、藤堂が「そうしたら遥香ちゃんもお母さんのために頑張らないとね~」という内容のことを言うのですが、そのシーンに注目。

 そのセリフの時にブランコを漕ぐ遥香ちゃんがフレームから外れ、藤堂さんの顔に焦点があたります。セリフを言いながら、藤堂さんの目がブランコの揺れに対応して右に左に右に左にゆらゆら揺れるんですよ!これがまぁ~面白いなと思いました。顔は動かさず、まさに視線だけの演技(←眼球が疲れると思う)。視線というのは意識をその対象に向けている、という証拠になると思うのですが、藤堂さんはそのセリフは無意識のようになんとなくつぶやいているわけじゃなくて、遥香ちゃんにしっかりしゃべっている言葉、という雰囲気が表現されているように思いました。

 

「東海林」という人間像の揺らぎ

 今回は相次ぐ事件を踏まえてバディを解消させられた、藤堂×東海林(関ジャニの横山さん)ペア。ということで、東海林さん自体登場してくるシーンは少なかったのですが、この期に及んでまだ「東海林」という人間がよくわかりません。

 正義感にあふれた刑事、というのはわかる。妹さんが殺されたことを契機に異常なまでに犯罪を嫌悪する感じ。それが彼の一匹狼な態度の原点にあるのだろう、ということもわかる。彼だけが同じ班のメンバーの中で藤堂の異常性にいち早く気づいた人間だったし、だけどそこからの東海林さん→藤堂さんの感情が掴めないのです、私。東海林という人間はなんなんだ。

 優しいのか、ぶっきらぼうなのか、犯人に執着するけど藤堂さんのひらめきも「それ意味わかんねえよ」と無下にするし。なんなんだこいつ、と。

 そもそも「東海林」という人間はブレブレな人間のように、今のところ感じています。それが言いたい。渡部篤郎さん演じる厚田さんに対して「がんさん(多分名前の「巌夫」の文字からとっていると思うんだけど)」って言っているように聞こえたのですが、「えっ!?東海林君そういう人だったの?」となんだかびっくりしてしまいました。うまく言葉にできてない感覚なので、今後言葉にできればいいな、と思いまする。

 

第3話で第2章:世界が2層になった

 2層になった世界とは、視聴者が見るドラマの世界のこと。

 1つは、藤堂比奈子=記憶能力が高く、ちょっと無茶をして、時々突拍子もないことを言っている、笑顔が素敵な女性、という像。

 もう1つは、中島先生に明かした(つまり視聴者にも明かされた)、藤堂比奈子=恐怖心というものがわからず、人を殺したいと思う故になぜ人が人を殺すのか知りたいと願う、感情に乏しい女性、という像。

 

 それが冒頭で提示された第3話は、故に、第1話、2話で見ていた世界がより重層化されて視聴者の前に立ち現れたのではないかと思っています。

 具体的に言うと、藤堂比奈子という人物がよりわからなくなり、その一挙手一投足を見てしまうようになった。

 

 なんとも興味深いです。

 

今取り組んでいるジグソーパズルを整理する

  長くなったので、ここらへんでおしまいにしますが、一話だけでこれだけ考える材料を提供してくれるこのドラマ、すごい。私とっても楽しいです。

 この文章の最初に提示しましたが、「いくつものジグソーパズルを同時に解いているようなドラマ」という表現は、今後も積極的に使いたいと思います。

 

 藤堂比奈子というパズル

 東海林という人間のパズル

 一話で完結する事件のパズル

 連続不審自殺事件のパズル

 中島先生(およびその精神科クリニック)のパズル

 

 いくつものパズルの台紙を思い浮かべると、もしかしたら物事整理しやすくなるかもないな~と思いました。

 

 また来週が楽しみです。

 

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